こんにちは、Webライターのちゅんです。
「Webライターってなんだか胡散臭いよね」
「あなたは騙されているんじゃない?」
Webライターをやっていることを伝えると、人によってはこのような反応が返ってくることがあります。
「そんなことはないですよ!」と言いたいところですが、胡散臭くないとも言い切れないのがWebライターの仕事です。
なぜなら、実際に悪質なクライアントや高額なのに結果のでない商材が山ほど存在するから。
しかし、Webライターで継続的に稼いでいる人もたくさんいます。
今回は、4年間Webライターとして活動してきた私の経験や、実際に働くライターさんの声をもとに、Webライターが胡散臭いと言われる理由についてご紹介します。
「胡散臭い話」を嗅ぎ分けるセンサーを鍛えれば、信頼できるクライアントに出会えますよ。
Webライターが「胡散臭い」と思っている人は少なくない
私が運用しているXアカウントにて、現役ライターさんに向けて質問を投げかけてみました。
「Webライターを始める前、この仕事を「胡散臭い」と思っていましたか?」という問いに対し、「思わなかった」という回答が52.9%と一番多く、続く「正直思っていた」が29.4%、「思わなかったが家族に怪しまれた」が17.6%という結果に。
胡散臭いと思っていなかった人が約半数でしたが、自身または家族が胡散臭いと思っていた人も約半数にのぼりました。
私が投げかけた質問に対して、いただいたコメントもご紹介します。
Webライターといっても、作家さんが全て書いているのだと思っていました。Webライターさんのお仕事は作家さんが行い、個人で活動している人はみなブロガーだと勝手な解釈していたので、胡散臭いとは感じていませんでしたね。
夫からのすすめでWebライターを始めたという経緯があり、最初は正直言って胡散臭いと思っていました。合わなかったらすぐに辞めようと思っていましたよ。
今回のアンケートは、Webライターを対象に行ったものなので、Web業界に関わりのない人を対象にすると、胡散臭いイメージを持つ人の割合がさらに増えると考えられます。
私自身は、そもそもWebライターという職業を知らずにこの業界に入ったので、胡散臭いと感じる前にライター業を始めていました(笑)
Webライターが胡散臭いと言われる4つの理由
Webライターが胡散臭いと言われるのは、なぜなのでしょうか。
怪しく感じてしまう理由を、私の経験から考えてみました。
1. やっている人が少ない
Webライターが胡散臭いと言われる理由は、Webライティングをやっている人が少ない!これに尽きます。
私は、身近な所でWebライターをしている人に出会ったことがありません。
それもそのはず、全国の有業者のうち、本業がフリーランスの人は3.1%程度。Webライターに限定すると、その割合はさらに少なくなります。
やっている人が少ない
↓
信頼できる人に話を聞けない
↓
ネット情報を信じるしかない
↓
ネット上には怪しい情報がたくさんある
このような悪循環で、「Webライター=胡散臭い」とつながってしまうのでしょう。
やりたい仕事を調べたときに、怪しい情報が溢れていたら、誰でもためらってしまうのではないでしょうか。
2. 高額の商材・スクールの勧誘は日常茶飯事
私が「Webライターってとってもクリーンな仕事なんだよ!」と言い切れない理由は、勧誘の多さにあります。
「動画を見るだけで月収が100万円に!」「絶対稼げるライター講座」といった、キンキラキンの広告を毎日のように目にするのです。
SNSを運用していても、勧誘DMがバンバン届きます。
優良な商材や講座だってもちろん存在しますが、それ以上に怪しいものが多いため、Webライターに胡散臭いイメージを持っている人が多いのでしょう。
SNSアカウントのプロフィールに「初心者ライターです!」なんて書いた日には、DMが勧誘系のもので埋め尽くされます。怖くなって、SNSをやめてしまうライターさんもいると聞きます。(プロフィールに「初心者」と書いても良いことは1つもないですよ)
3. スキルがないと収入が上がらない
Webライターを始めても、すぐに稼げるわけではありません。
初心者ライターの報酬相場は1文字0.5~1円程度。
また、執筆にも時間がかかるため、3000文字(3000円)の記事を書くのに3日程度かかるとしたら、時給なんて雀の涙です。
「こんなのやってられるか!」とやめてしまう人もいるでしょう。
Webライターで継続して収入を得ている人は、努力してスキルを磨いています。スキルアップする努力をしない人は、なかなか収入が上がりにくいのが現状です。
4. 詐欺まがいのクライアントが実在する
Webライターが契約するのは、一般企業や個人事業主です。
「会社の広報を外注したい」「個人ブログを代わりに書いてほしい」などの要望がほとんどですが、中には詐欺まがいのクライアントも存在します。
私が出会った悪質なクライアントを紹介します。
こうした悪質クライアントに出会ったせいで、Webライターをやめてしまう人もいます。
ネット上には、悪質なクライアントの被害者が書いた情報が出回っているので、胡散臭いイメージがついてしまうのも当然ですね。
私は、何回も悪質なクライアントに出くわしていくうちに、「これは怪しいな」と感じるセンサーが鍛えられていきました。
Webライターが「胡散臭い仕事」と出会わないために
現役ライターの私が言うのも何ですが、Webライターには、胡散臭い要素が色々あります。
でも、怪しい仕事と信頼できる仕事を見分けられるようになれば、嫌な思いをすることはないのです。
「胡散臭い仕事」と出会わないために、やっておくべき自己防衛術をご紹介します。
情報収集するクセをつける
Webライターはリサーチするのが仕事ですから、何事も情報収集から始めましょう。
まずは「知る」ことで、自分を守ることができます。
- 報酬単価の相場を知る
- 案件を選ぶときはクライアントの情報を調べる(会社情報・メディア情報・クラウドソーシングの評価やレビュー・SNS)
- 納品後の記事がどのように使われるのか知る
- 契約内容には自分が不利になることが書かれていないか確認する
SNSやコミュニティで横のつながりができると、入ってくる情報が格段に増えます。
Webライターの仲間を見つけることも、自分を守ることにつながりますよ。
おいしい話は疑う
初心者ライターに高単価の案件依頼がくることはまずありません。
おいしい話には裏があります。
もしかしたら、高単価でライターを集め、テストライティングと称してタダで記事を書かせる魂胆かもしれません。
クラウドソーシングやSNSで、好条件のスカウトが来たときは注意しましょう。
SNSでDMを送ってくる人は警戒する
SNSで、特に交流もないのに、DMを送ってくる人は要注意。
オンライン上で急に距離をつめてくる人は警戒しましょう。
「こんなスクールどうですか」と直接的な営業をかけてくるなら、まだ可愛いほう。
たいていは、勧誘だということを隠して声をかけてきます。
「Webライターを始めたきっかけは何ですか?」
「〇〇さんともっと仲良くなりたいから、通話してみたいです。」
本当にあなたに興味がある人が、一番はじめに「Webライターを始めたきっかけ」なんて聞くでしょうか。
何かしらの相談事や共通の話題について、話しかけてくるのではないかと、私は思います。
何かマニュアルが出回っているのかな?と思うくらい、皆さん同じメッセージを送ってこられます(笑)
スキルを安売りしない
初心者のうちは、実績をつくるために、低単価の案件をこなす必要性がでてくるでしょう。
ただ、安い案件に慣れると、自分の価値が上げられなくなることがあります。
低単価の案件が基準になると、「スキルアップしてクライアントに単価を上げてもらった!」と満足していたら、実は相場よりもすごく低い収入だったということになりかねません。
- 構成から執筆できるようになったら
- CMS入稿できるようになったら
- SEO対策ができるようになったら
スキルアップのタイミングで、自分の単価を見直すようにしましょう。
「胡散臭い」と怪しむ家族の理解を得るには?
自分自身はWebライターに不信感がなかったとしても、家族が怪しんでいたら仕事を続けにくいものですよね。
できれば、家族の理解を得て、思いっきり執筆作業に取り組みたいところです。
「Webライターって胡散臭いよね」と怪しむ家族の理解を得るには、どうすればよいのでしょうか。
家族に収入を見せる
冒頭のアンケートで「Webライターを始めたときに、家族に怪しまれていた」と、回答された現役ライターのTさんに次のコメントをいただきました。
夫にめちゃくちゃ怪しまれていましたが、クラウドワークスで入金された明細を見せたら納得していましたよ。論より証拠です!
リアルな収入をきちんと伝えることで、「騙されているのでは?」という疑惑を晴らすことができます。
収入を伝えるときは、数字だけでなく入金された証拠も見せると説得力が増します。
私は、月収が5万円になったころに夫に通帳を見せました。パート代程度の稼ぎがあることを知ると、それ以降はライター業に理解を示してくれて、家事や育児に協力的になりました。
自分が書いた記事を読んでもらう
自分が書いた記事を、家族に読んでもらうのもおすすめです(恥ずかしいけど)。
家族は、「何やらパソコンで怪しいことをしている」と疑っているわけですから、完成したものを見せることで、安心させることができます。
ただし、ジャンルによっては、よけいに疑惑を深めてしまう恐れがあります。(家族が好まないジャンル・世間的にあまり評価されていないもの・詐欺のにおいがする情報商材の案件など)
私は、初めて書いた記事を夫に見せました。「こんな仕事があるんだね!」と驚いていましたよ。
お金を払う前に家族に相談する
Webライターをするのに、初期投資が必要な場合があります。
パソコンを購入したり、数万円のライタースクールを利用したりするなど、大きな出費があるときは、家族に相談しましょう。
出費を反対された場合でも、中古のパソコンを購入したり、独学で勉強したりなど、出費を抑えることは可能ですので、あきらめる必要はありません。
黙ってコソコソやるのが一番怪しまれます。
多くの現役ライターは「Webライターになってよかった」と感じている
何かと、胡散臭いウワサの絶えないWebライターという仕事。
しかし、現役ライターの大半は「Webライターになってよかった」と感じているようです。
私のXアカウントにて、「Webライターになって良かったと思いますか?」と質問を投げかけたところ、約9割のライターは「楽しんで仕事をしている」または「まぁ良かったかな」と回答しています。
胡散臭い仕事を全て避けることは困難かもしれません。でも、それ以上に信頼できるクライアントがたくさんいます。
始める前に「胡散臭いから」と切り捨てるのではなく、ぜひ一度挑戦してみてくださいね。