こんにちは、Webライターのちゅんです♪
将来の方向性にお悩みのライターさんにお届けしたい!インタビュー企画「Webライターの未来設計図」。
第7弾となる今回は、副業ライターの二階堂さんへのインタビューです。
これまで本企画では、1年以上のキャリアをもつライターの方々へインタビューしてきました。今回は、少し視点を変えて、ライターを始めて半年未満の駆け出しライターさんに、これからの未来設計についてお伺いしました。
本業の傍らライター活動をする二階堂さんが考える将来のライター像とは?夢をつかむためにどんな努力をしているのか?副業ライターさんのリアルなお話をお届けします。
「Webライターを始めたけれど、なかなか稼げない」「自分には向いていないように感じる」といったお悩みをお持ちの方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです!
副業ライター・二階堂さんのプロフィール
今回は、二階堂さん(@Nikaidosan_niko)にインタビューさせていただきました。
二階堂さんは、本業の傍らライターとして活動している副業ライターさん。
ある日突然ライターになりたい!と思い立ち、独学でライター活動をスタート。
現在は、ブログの代行業を中心に活動。いつかは副業を本業にして、休みを気にせずに好きな場所で働ける仕事環境をつくっていきたいそうです♪
二階堂さんインタビュー【副業ライターが描く未来設計】
ある日思い立ったWebライター
二階堂さん、この度はインタビューを引き受けてくださりありがとうございます^^
よろしくお願いします。
では早速ですが、二階堂さんが副業ライターになろうと思ったきっかけについて教えてもらえますか?
はい。もともとは、ブログで何か発信したいなと思っていて、サッカーに関するブログを運営していました。でも、ブログのアクセス数を伸ばすノウハウが難しくて…
すっごく難しいですよね。
「どうせなら、文章を書きながら小遣い稼ぎができたらいいかな」という感じで、Webライターにチャレンジしました。
「Webライター」という仕事は以前から知っていたんですか?
仕事の存在自体は知っていたんですけど、ある日突然、漠然と「ライターになりたい」と思い立ったんです。
ある日突然!ですか。
ライターと言っても、世間一般の人が想像するのは、新聞記者や作家じゃないですか。でもそんな仕事って簡単にはできませんよね。
なりたいと思ってすぐになれる職業ではないですよね。
どうやったらライターのような仕事ができるんだろうと調べたら、Webライターを見つけたんです。企業サイトや個人ブログとか、記事作成のお手伝いみたいな仕事を体験すれば、自分の中で得るものがあるんじゃないかと思って。それでやり出したのがきっかけですね。
Webライターは初期投資も必要ないし、手を出しやすい仕事ではありますよね。
そうですね。自宅でやる仕事って色々ありますけど、例えば動画編集するのだって、それなりの機材がいりますし。Webライターなら、合わなくて辞めても損はしないし、挑戦しやすかったですね。
Webライターをはじめて変わった文章への意識
二階堂さんは、もともと文章を書くのが得意だったんですか。
いえ、大嫌いでした。
え、そうなんですか!?
小学校のころの読書感想文はいつも苦戦していましたし、本もあまり読まない人間でしたね。今は真逆のことをしていますが(笑)。
今は文章を書くことに苦手意識がなくなりましたか?
そうですね。社会に出て働き出したら文章を書く機会がでてくるので、社会一般的な文章には触れてきて、苦手意識はないですね。ただ、ライターとしてもそれなりに書けるかなと思ってたんですけど、実際にやり出したら、文章表現が一般的な文書と少し違っていました。
たしかに。一般企業で扱う文書と、ネット記事の表現って違いますよね。
短い文章で誰でも分かりやすく伝えるという部分で、文章をチェックする視点は変わってきましたね。
Webライターは、「簡潔にどうやって伝えるか」ということを考えなければならないですもんね。
僕は会社で行われるプレゼンが大好きだったんですが、プレゼンって自己満足の発表になってしまう人が多いんですよね。ライターを始めた今なら、聞いている人を惹きつけるようなプレゼンができるのではないかと思います。
ふむふむ。Webライターの仕事を通して、見る人の立場に立った企画や構成が考えられるようになったのですね。それにしてもプレゼン好きってWebライター界隈では珍しい!目立ちたくないから、表に顔を出さずに仕事している人が大半なイメージです。
そうですね。Webライターとしては珍しいタイプなのかもしれないです^^
2カ月間の応募数は80件!
「ライティングを始めよう」と思い立った時に、どんなことからスタートしましたか?
独学ですね。最初は本と副業系のyoutubeで学びました。
独学なんですか。
はい。ただ、勉強しましたけど、どの業界で発信しているノウハウも肝心なところは教えてもらえないんですよね。
「これ以上のノウハウを知りたかったらお金を払ってね」といった感じですかね。
ぼやかした感じではわかるんですけどね。「その工程をするためにここはどうしたらいいの」と、踏み込んだ話になると無料でわかる動画は無かったです。
なるほど。
結局やってみないとわからないという結論にいたって、あとは当たって砕けろ精神で案件に応募しました。
クラウドソーシングサイトの案件に挑戦したんですか?
はい。やけくそでも応募していたら、そのうち受かるだろうっていう軽いノリで応募したんです。でも当然、最初の頃は実績がなく、ポートフォリオを用意していなかったので、なかなか採用はされませんでした。
実績がないと案件を獲得するのは難しかったんですね。
2カ月で80件ほど応募しました。
えぇ!80件ですか!!!40件ぐらいで心が折れなかったですか?
折れてしまう人もいると思います。でも僕は意地っ張りなので、行けるところまで行ってやろうと思いました!
ガッツがすごい!誰にでもできることではないです。
応募し続けていたんですけど、僕が雇用主側の立場になったとして「初対面でぱっと見て採用!」というのは、まず無いよなって思いました。やっぱり職務経歴書や履歴書を参考にして、面接で人となりを見てから、採用不採用を判断します。
そうですね。人となりだけで採用ということは、なかなか無さそう。
僕は実績づくりの過程をすっ飛ばしていたので、なかなか案件の獲得が厳しかったのだと思います。
実績やポートフォリオを提示してもらえないと、ライティングスキルを判断しようがないですもんね。
「初心者ライターが低単価案件を受けてたら、疲弊してしまう」というノウハウを発信している方はたくさんいます。でも、そんなこと言ってる場合じゃないなと。「稼ぎは気にせずクラウドワークスの受注実績をコツコツ貯めよう」という考えにいたりました。
私も最初は低単価案件で執筆していたので、そのお気持ちは痛いほど分かります。採用されやすい低単価の案件で実績を作っていくのも、1つのやり方ですよね。
自分のプロフィールと、取り組みたい案件のサンプル記事とかをポートフォリオとしてまとめてクライアントに提出しておけば、80件応募しなくても、もっと早く案件を獲得できてたんじゃないのかなと思います。最近は初心者ライターさんがいたら「とりあえずポートフォリオを作っておけばなんとかなるから。俺が体験したから間違いないよ。」と伝えるようにしています。
ポートフォリオがあるのとないのとで、差があるんですね。
あとは、やはり自分の興味のない分野の記事を書き続けるのって効率が悪いなと感じます。リサーチが結構大変ですから。
知見のない分野のリサーチには、時間がかかりますよね。
ただでさえ低単価なのに、さらに工数が多くて時間もかかって、どんどんモチベーションが下がっていく。そういう面では、早く自分の中での得意分野を見つけた方がいいよっていうのは、初心者ライターさんに伝えたいです。
二階堂さんが言われると、すごく説得力があります。
10~30件ぐらい応募して、「結果がでません」と落ち込んでいた方もいましたが、「大丈夫だよ。僕は80件応募したから」と言えますね。
初心者向け案件での気づき
採用されるための対策をとって、何か変化はありましたか?
今継続してもらっているクライアントに関しては、クラウドワークスで受注実績ができてきたことを評価してもらえたのかなと思います。だた、まだ断られてしまうことも多いので、自分自身のスキルアップが必要なのかなと感じます。
採用率を上げるには、実績づくり&スキルアップの両方が必要になるんですね。
初心者向けの案件に取り組む中で、気づきもありました。実績づくりのために個人の方が運用されているトレンドブログや雑記ブログに挑戦したんですが、「名の知れた方が書くノウハウ的なものではなくて、初心者ライターが書ける情報でも欲しい人がいるんだ」と。そういう面では、「僕でもできるんだ」と自信になりましたね。
ライターに対するハードルが少し下がったのですね^^
そうですね。Googleでキーワード検索して、自分が携わった記事を見つけると嬉しくて。初心者向けの案件を通じて、記事が上位表示される喜びも知ることができました。
本業にも役立つライティング
副業ライターを始めて、良かったと思うことを教えていただけますか?
日常的に発する言葉に対して、興味を持つようになったことですね。本業中に何かを説明する時、以前よりも相手の立場にたち、分かりやすい表現を心がけるようになりました。
普段のコミュニケーションでも、分かりやすい言葉を選ぶようになったのですね。
例えば、同僚が書いた資料を見て、読みにくさを感じることがあります。「ここをもっとこうしたら分かりやすいよ」なんてアドバイスしたりね。文章の見方が変わったというのが、1番良かったことですね。
日常的に、相手のことを思って文章や言葉遣いを意識する。何事においても大切なことですね。
副業ライターにとって難しい「時間のやりくり」
二階堂さんって、本業はどのようなお仕事をされてるんですか?
普通の会社員です。工場の生産ラインで交代勤務してますね。夜勤もあります。
夜勤もある中で、ライター活動をするのは大変ですよね。
ライターを始めた頃は、夜勤のある日でも睡眠時間を削れば大丈夫だろうと想定していたんですが、実際は全然眠れなくて。同僚に「目の下のクマがすごいよ」と、心配されました。これはダメだと思って、今は納期が夜勤と被らないように調整するようにしています。
本業と副業を両立するには健康が最優先ですね!今、本業がある中で、どのようにライティングの作業時間を捻出してますか?
家では集中できないので、月額でコワーキングスペースを契約しています。夜勤じゃない日は、仕事が終わってからコワーキングで作業していますよ。
コワーキングスペースが、もう1つの勤務先みたいになってるんですね。
多い時は1週間連続で通っている時もあります。
本業が終わった後のパソコン作業、「今日ぐらいやらなくてもいいか」なんて、サボってしまうことはありませんか?
月額で契約してるので、行かないともったいないという気持ちになりますね。
コワーキングスペースへ行けば集中できるから、二階堂さんにとって良いルーティンになっているんですね。
副業ライターにとって、時間のやりくりは1番難しい部分ではないかと思うんです。稼げる稼げないは、時間のやりくりができるかどうかで決まってくる。作業時間をうまく捻出できる人は、結果を残せているし、それなりの収益を得られています。
時間のやりくりですか。
努力したうえで結果が出ていない人もいるとは思います。ただ、どうしても副業ライターは、「本業があるからそこまで無理して頑張らなくても良い」という甘えが出やすいじゃないですか。
たしかにそうですね!副業というと、本業のオマケのようなイメージがあります。
副業に対して、本業と同じモチベーションで取り組めるかというのが大事なんじゃないかと思いますね。
なかなか難しそうですね。
その点、ママライターさんは家事して、育児して、 ライターして、時間のやりくりの仕方が本当にすごいなと思います。でも、SNSで主婦さんのつぶやきを見ていたら、旦那さんに「稼げないのにやるんじゃない」などと言われている方がいました。限られた時間で数百円でも数千円でも稼ぐって、誰にでもできることじゃないのに。
ぜひ、世のパパさん方へ向けて発信してほしいです(笑)
いやいや、本当に。世の中の旦那さんに言ってやりたいです。「あなたは奥さんと同じことができるんですか?」って。僕がもし主婦になったとしても無理ですから。
ママライターの皆さん、本当に頑張ってらっしゃいますよね。
いつかは世界で自由に仕事をするWebライターに
ブログのテーマでもあるんですが、今後の方向性についてお伺いしてもいいですか?どういうライターになりたいか決まっているのか、現在は迷われているのか。
僕自身、今は会社員として交代勤務をやっていまして、いつまでもこの生活を繰り返すのは体力的にもキツイものです。定年まで今の仕事を続けるというのは、想像がつきません。
夜勤がある仕事は体力的にしんどいというお話はよく聞きます。
僕の目標としては、やっぱりWebライターで一人立ちして、生計を立てていけるようになりたい、というのが目標としてありますね。
副業を本業にしていきたいということですね。
はい。よくWebライターは、パソコン1つあれば好きな場所で好きな時間に仕事ができるって言いますよね。
通信環境が整っていれば、全国どこにいても仕事ができますもんね。
なかなか簡単な業界ではないです。でも、何も行動せずにこのまま働いてたら、定年になって自由な時間ができた時に、自分の体が自由に動かないということも十分に考えられます。だから体が動く間に、人生の1つの目標として、取り組んでいきたいですね。
将来的にどこで仕事がしたいですか?
サッカーが好きなので、会社の休みを気にせずにサッカー観戦に行きたいです。ライターの仕事とサッカー観戦しながら世界をまわりたいという夢はありますね。
素敵な夢です!
あと、いつかはサッカー選手へインタビューしたいなっていうのも夢ですね!今回インタビューをお引き受けしたのも、インタビューを身をもって体験してみたいなと思ったからなんですよ。
未来を見据えてインタビューを引き受けてくださっていたとは…!!驚きです。
二階堂さんが目指すライター像
二階堂さんが目指されているライター像ってありますか?
「Webライターって僕にでもできるんだから、みんなにできるんだよ」ということを証明できるライターになりたいと思っています。
Webライターがみんなにできるという証明ですか。
僕は子どもたちにサッカーを教えているんですが、小学校の時はすごく元気だった子が、 中学、高校へと上がるにつれて、引きこもりになって学校に行けないという話を結構聞くんですよ。たとえ引きこもりになってしまっても、家で働くことができるんだよっていうのは、僕自身が体現していきたいですね。
なるほど、実際に在宅で働いている人が身近にいたら、心強いですもんね。
「文章が苦手でも、人付き合いが苦手でも、頑張れば結果が出るんだよ」というところを見せたいです。
たしかに、子どもが引きこもりになっても、家での働き方を示せるのは、在宅ワーカーの特権だなと最近思いますね。
時代が変わってきているので、これから先、リモートワークとかの業務委託で自宅で仕事しながら働く機会が増えていくでしょうね。自己表現が苦手な方でも、働き方次第では、社会の中で自分を表現できるので、僕のしていることが誰かのきっかけになればいいかなとは考えています。
すごいですね、私はそこまで考えて、ライターをしていなかったです。
努力していれば、必ずどこかで報われると僕は信じています。軌道に乗るまでが大変なんですけどね。
ライターとして書き続ける意義
Webライター業界の傾向として、ライターとしてある程度稼げるようになってきたら、ディレクターになる人が多いじゃないですか。
たしかにその傾向はあります。
だから結局、ライターの枠って常に空いているんですよね。
1人のWebライターがディレクターになると、その枠が空くということですね。
例えば、文字単価5円で文章を書いていた人が、他のライターに外注してディレクターになるとします。すると、その人は基本的には記事を書かなくなり、代わりに文字単価1円・2円の人に割り振っていくわけです。もし途中でディレクターにならずに、書けるところまで書き続けたら、さらに高単価の案件をどんどん取れるんじゃないかと思うんですよ。
たしかに、そうなりますね。
ディレクターになることが悪いというわけでは、全然ないんですけどね。僕は今、文字単価が低いけれど、諦めなければ高単価ライターになることは可能なんじゃないかと。どの業界においても、上に立ったら現場的な作業をしなくなる人が多いので、つけ込む隙はあると思っています。
ディレクターにならずに、高単価でバリバリ書いている方もいますもんね。
初心者ライターさんや駆け出しライターさんでも、すごく頑張ってる方がいっぱいいますし、センスあるなって文章を書いている方もいます。そういう方達が陽の目を見られるように、いつか一緒にコンテンツ作りができれば面白いかなと思います。
方向性のお話から、すごく深いお話が聞けて嬉しいです。
【余談】インタビューの中で衝撃をうけたお話
あるあるかなと思うんですが、Xのライターアカウントを始めてから、色んな人からDM(ダイレクトメッセージ)が届くんですよね。
私も経験あります!「Webライターになったきっかけはなんですか?」とか、自然な感じでメッセージが始まるんですよね。
そうそう。「副業のアドバイスしますよ」みたいなメッセージがたくさん届くんですけど、僕は怖いもの見たさで全ての方に返信しているんですよ。
え、全部ですか?噂では電話による通話を促されると聞きますが…
はい。LINE通話とかで、かれこれ何十人と通話しています。
えーーー!!!勧誘のDMに対して、二階堂さんのような対応をされている方に初めて出会いました。私は勧誘の方と通話したことがないんですけど、どんな感じなんですか。
スクールや情報商材屋さんがほとんどですね。「副業するなら、自分で商材を作って売るのがいいよ」という話です。もともとは皆さん何かしら副業をされていて、それで上手く行かずに働き方を変えたという内容ですね。色んな方がいます。
心を揺さぶられるような営業をしてきた方はいましたか?
僕のやりたかったこととは一致しなかったので、お引き受けすることはなかったです。でも、稼ごうと思えば、いろんなやり方があるんだと勉強になりましたね。
SNSのDM経由で営業してくる人が“悪い人”というわけではないと思いますが、本能的に警戒しちゃいますね。
僕は何かの話題作りになればいいかなと思って対応していますが、押しに弱い人にはおすすめできませんね。
ライティングのご依頼は二階堂さんまで
二階堂さん、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。私も初心に帰ってライターの方向性を見直す良い機会になりました!
こちらこそありがとうございました。インタビューライターにも興味があるので、僕にとってもインタビューを受ける側の気持ちを知る良い機会でした。
二階堂さんは、現在ブログの執筆代行を中心に活動されています。スポーツや人材育成、ペットに関する記事が得意だそうなので、ライターをお探しの方は二階堂さんまでご連絡を♪
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